コンテストへの応募締切が間近! 観戦希望者はHack Osakaにお申込みを!

モノづくり起業 推進協議会の関です。

2017年2月9日に開催されるピッチコンテスト「Monozukuri Hardware Cup 2017」の応募締め切りが、今週の土曜(12月31日)に迫っています。

Monozukuri Hardware Cupは、「世界を舞台に活躍する日本のモノづくりスタートアップ企業」の登竜門として、米国進出を狙っているハードウェア・スタートアップの足がかりを作る目的で、モノづくり起業 推進協議会が主催するピッチコンテストです。2017年2月9日に開催される「Monozukuri Hardware Cup 2017」が日本における初開催になります。このコンテストは2015年から米国で開催されている「National Hardware Cup」の日本地区予選という位置づけになっています。

National Hardware Cup 2017は米国では、2月7日開催の西海岸地区予選を皮切りに、全米7都市で地区予選が開催されます。地区予選で優勝したチームは賞金3000ドルに加えて、2017年4月に開催される決勝戦(Hardware Cup Finals)に駒を進めることができます。ピッツバーグで行われる決勝は、全米各地域で勝ち残ったチームと、日本や韓国、カナダなどの国を代表するハードウェア・スタートアップが、しのぎを削ることになります。

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National Hardware Cup 2017は全米7都市で地区予選を開催

上位3チームが決勝会場で投資家などと面談

日本で開催されるMonozukuri Hardware Cupでは、1位のチームが決勝への参加権を手に入れるだけでなく、2位3位に入賞したチームに対しても、米国進出に必要な支援を提供します。1位〜3位のチームは、Hardware Cup 決勝の会場に用意する「日本ブース」で自社製品のデモが可能になります。さらにピッチコンテスト翌日に予定されている、米国の投資家などとの打ち合わせにも参加できます。

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2016年5月に開催されたHardware Cup決勝会場のブース

Hardware Cupを主催するハードウェア専門のアクセラレーターAlphaLab GearのIlana Diamond所長は「米国では、ハードウェア・スタートアップは、ウェブやアプリ・スタートアップと比べて、出資を受けるのに苦労している。投資家やメディアの理解が得られていない」と、Hardware Cupを開催する狙いを語っています。

このコンセプトはHardware Cupの優勝賞品にも反映されています。優勝副賞は5万ドルの出資となっており、すでにVCからの億単位で資金調達を済ませたスタートアップには規模が小さいです。これは、小規模のハードウェア・スタートアップへ成長機会を提供することでエコシステムの拡大・底上げを狙っています。

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2016年5月に開催されたHardware Cupの表彰式。優勝副賞は5万ドルの小切手!

直近の2016年は、全米9都市で予選が開催され、のべ2000人以上の聴衆がHardware Cupの会場に足を運びました。さらに4000人以上がオンラインでライブ中継を見ており、ハードウェア・スタートアップへの注目を集めるという目的を達成することに成功しています。

2017年4月に東海岸のスタートアップ・エコシステムの視察ツアーを同時開催

日本では初開催となるMonozukuri Hardware Cup 2017は、大阪市で開催されるHack Osaka 2017との共催イベントです。2018年と2019年も大阪で開催されることがすでに内定しているなど、大阪とゆかりのあるイベントとして成長しそうです。それというのも、National Hardware Cup発祥の地である米ピッツバーグは、製造業の街として盛衰を体験し、その後に官民が連携してスタートアップの環境を整備することで、スタートアップの街として復活した歴史があるからです。製造業の街・大阪の今後のスタートアップ育成のために参考にしていきたいという思いがあるそうです。

Monozukuri Hardware Cup 2017を主催するモノづくり起業 推進協議会では、2017年4月の決勝にあわせて、ピッツバーグやニューヨークといった東海岸のスタートアップ・エコシステムを視察するツアーを実施する予定にしています。「シリコンバレーのエコシステム」とは異なる、スタートアップ育成のための官民の連携施策の参考になるような訪問先を予定しています。視察ツアーの詳細については、モノづくり起業 推進協議会のページで改めてアナウンスいたします(なお視察ツアーには、モノづくり起業 推進協議会の会員企業の参加を優先させていただきます。現在、協議会への入会金と年会費を無料としています)。

またMonozukuri Hardware Cup 2017を共催するHack Osaka 2017では、Hardware Cupを主催するハードウェア・アクセラレーターAlphaLab GearのIlana Diamond所長を迎え「Urban Redesign ー製造業の都市はどのようにスタートアップエコシステムの中心地へと変容したのかー」と題した講演を2月9日に予定しています。

Hack Osaka 2017の申し込みで、Monozukuri Hardware Cup 2017のピッチや表彰式もあわせて見ることができます。この機会に是非お申込みをお願いいたします(カンファレンス、ピッチ、表彰式などは無料。交流会は有料です)。